2015年8月28日
癌になってしまったら無理に病気と闘うことはしたくない、苦痛さえ取り除いてくれればよい。普段からこのようにお考えの方も、実際に癌と診断されれば、つらい治療に臨まなければならないこともよくあります。治療可能な癌は別として、治療の見込みの少ない病態であれば、積極的な治療をしないという選択肢もないわけではありません。
医療者側にとっては、癌をそのままにしておくのは心が落ち着かないもので、たとえ治癒困難とわかっていても治療を勧めてしまいがちです。
当院では、できるだけ自然の経過に委ねたいという方には、責任をもって「治療しない」ご意志をお預かりします。苦痛は可能な限り取り除き、体力・免疫力を維持する治療を積極的に行い、お望みの最期を遂げられるよう支援いたします。