認知症の治療に、男性ホルモン「テストステロン」

2015年7月 9日

年齢を重ねるにつれて記憶力も低下してきます。「アリセプト」が発売されて以降、認知症の治療はすこしずつ進歩してきております。その中でも、最近、男性ホルモン「テストステロン」が認知症に良いのではないかと注目されるようになりました。テストステロンは、男性機能・筋力の回復、うつ状態の改善、空間認識能の改善をもたらし、脳の活性化とやる気を起こす効果はあると考えられますが、神経学的にも認知機能が改善され得る可能性についても研究が進んでいます。男性ホルモンの投与は、前立腺癌の方や、攻撃性・易怒性のある方、注射を拒否される方には向いていませんが、もの静かで落ち着いておられる方にはふさわしいと考えます。

当院では、男女を問わず、男性ホルモン療法を行っています。ご本人・ご家族とご相談の上、約2週間毎、ごく少量のテストステロンを筋肉注射します。ぜひ一度お問い合わせください。